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ガイド

Android の「プライベート DNS」:あの欄に何を入れるか(IP ではなく名前)

· 読了 6 分

要点

Android の「プライベート DNS プロバイダのホスト名」欄は DNS over TLS を使うため、アドレスではなく名前を求めます。one.one.one.one(Cloudflare)、dns.google(Google)、dns.quad9.net(Quad9)、dns.adguard-dns.com(AdGuard、広告ブロック)、protective.joindns4.eu(DNS4EU)。Wi-Fi とモバイル通信の両方に同時に効き、暗号化されます。「接続できませんでした」と出るなら、ほぼ名前の打ち間違いか、ポート 853 をブロックするネットワークが原因です。

Android からこのサイトに届く検索の中に、とても具体的なものがあります。「プライベート DNS プロバイダのホスト名」の欄に何を入力するか、です。1.1.1.1 と入力し、スマホに拒否され、それで検索する。答えは短いので先に書き、理由はそのあとで。

プロバイダー別の名前

プロバイダーホスト名内容
Cloudflareone.one.one.oneフィルタなし、高速
Cloudflare、マルウェアsecurity.cloudflare-dns.comマルウェアをブロック
Cloudflare、ファミリーfamily.cloudflare-dns.comマルウェアとアダルトコンテンツ
Googledns.googleフィルタなし
Quad9dns.quad9.netマルウェアをブロック
Quad9、フィルタなしdns10.quad9.netフィルタなし
AdGuarddns.adguard-dns.com広告、トラッカー、マルウェア
AdGuard、ファミリーfamily.adguard-dns.com上記に加えてアダルトコンテンツ
DNS4EUprotective.joindns4.euマルウェア(欧州のリゾルバー)
DNS4EU、広告なしnoads.joindns4.euマルウェアと広告
DNS4EU、子ども向けchild.joindns4.euマルウェアとアダルトコンテンツ
Control Dp0.freedns.controld.comフィルタなし(p1 マルウェア、p2 広告、p3 SNS)
CleanBrowsing、ファミリーfamily-filter-dns.cleanbrowsing.orgアダルトコンテンツとセーフサーチ
Mullvaddns.mullvad.netフィルタなし(adblock.dns.mullvad.net は広告ブロック付き)
NextDNS<あなたの ID>.dns.nextdns.ioアカウントで設定した内容

そのまま入力します。https:// なし、末尾のスラッシュなし、ポート番号なし。ドットが 1 つ多いか、ハイフンが 1 つ足りないだけで、Android は接続できないと言います。

設定の場所

設定 → ネットワークとインターネット → プライベート DNS。Samsung では 設定 → 接続 → その他の接続設定 → プライベート DNS。Xiaomi などでは「接続と共有」などの中にあります。見つからなければ設定の検索欄に「プライベート DNS」と入力してください。Android 9 から存在します。

選択肢は 3 つです。

  • オフ:通常の暗号化されていない DNS。各ネットワークが配るもの。
  • 自動:Android はネットワークが配る DNS で暗号化 DNS を試し、対応していなければ(たいていそうです)通常の DNS を使います。これが初期設定で、実際にはほとんど変わりません。
  • プライベート DNS プロバイダのホスト名:これが本命。上の名前のどれかを入力すると、Android はすべてのネットワーク(Wi-Fi もモバイル通信も)で、常に暗号化してそれを使います。

なぜ IP ではなく名前を求めるのか

「プライベート DNS」は DNS over TLS(DoT)です。問い合わせは HTTPS のサイトと同じように、ポート 853 への暗号化接続の中を流れます。相手が途中の誰かではなく Cloudflare だと確認するために、Android はサーバーの証明書を検証しますが、証明書は IP ではなくドメイン名に対して発行されます。だから欄が求めるのは 1.1.1.1 ではなく one.one.one.one なのです。同じマシンですが、検証できるのは名前のほうだけです。

これは、DNS を横取りするプロバイダーに対してこの設定が効く理由でもあります。その接続の中身を読むことも差し替えることもできないからです。ブロックされたサイトを開く DNSで説明しています。

「接続できませんでした」:3 つの原因

  1. 打ち間違い。 ほとんどの場合これです。表から名前をコピーしてください。間違えやすいのは one.one.one.one(ドット区切りの「one」が 4 つ)と dns.adguard-dns.com(ハイフン付き)です。
  2. ネットワークがポート 853 をブロックしている。 企業、大学、ホテルの一部の Wi-Fi はウェブ以外をすべて遮断します。モバイル通信に切り替えて設定を保存してみてください。モバイル通信で動けば原因はネットワークです。その Wi-Fi では一時的に「自動」にする必要があります。
  3. キャプティブポータル。 ホテルや空港では、利用規約に同意するページを表示するために DNS の横取りが必要です。プライベート DNS が有効だと表示されません。一時的にオフにし、同意してから、またオンにしてください。

モバイル通信でも表のどの名前でも接続できないなら、キャリアがポート 853 をブロックしています。まれですが、あります。代替はプロバイダーのアプリ(Cloudflare、AdGuard、NextDNS にあります)で、ポート 443 の DNS over HTTPS を使うため、ウェブ全体をブロックしない限りブロックできません。

どれを選ぶか

何を求めるか、どこにいるかによります。一番よいのは、スマホ自体から速度テストで Wi-Fi とモバイル通信の両方を測ることです。目安としては、フィルタなしで速いのは Cloudflare か Quad9、全アプリの広告を消すなら AdGuard、欧州なら DNS4EU。スマホの記事で基準を、広告の記事でフィルタにできることとできないことを扱っています。

最後にひとつ。プライベート DNS はスマホ全体に効きますが、独自の DNS を持つアプリ(DoH を有効にした一部のブラウザや VPN)は例外です。VPN を使っているなら VPN が優先されます。

よくある質問

「プライベート DNS プロバイダのホスト名」には何を入力しますか?
IP ではなく名前です。よく使われるのは one.one.one.one(Cloudflare)、dns.google(Google)、dns.quad9.net(Quad9)、dns.adguard-dns.com(AdGuard、広告ブロック付き)。https:// やスラッシュは付けずに入力します。
なぜ Android はプライベート DNS に 1.1.1.1 を受け付けないのですか?
「プライベート DNS」は DNS over TLS で、サーバー証明書の検証が必要であり、証明書は名前に紐づいているからです。Cloudflare の名前は one.one.one.one で、IP の 1.1.1.1 は特定の Wi-Fi ネットワークの DNS 設定でしか使えません。
保存すると「接続できませんでした」と出るのはなぜ?
頻度順に 3 つ。名前の打ち間違い(ドットとハイフンを確認)、ポート 853 をブロックするネットワーク(一部の公衆・社内 Wi-Fi。モバイル通信で試してください)、先に承認が必要なホテルや空港のキャプティブポータル。どれもプロバイダーのせいではありません。
プライベート DNS はバッテリーや通信量を多く使いますか?
体感できるほどではありません。1 本の TLS 接続を保持して多数の問い合わせに再利用するので、消費はどのバックグラウンドアプリと比べても無視できます。

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